タリーズ語れる人生演談vol.2 北斎は絶対に片倉に来た!〜少女のひらめき、絵画史を動かす〜後編
小学二年生の木内陽子は、戦後間もない頃に目にした一枚の浮世絵に心を奪われる。 《駿州片倉茶園ノ不二》「片倉」という地名が、自分の住む地域と同じであることに気づいた少女は、翌日、高鳴る胸の鼓動を抑えながら前日の大発見を教師に投げかける。しかし返ってきたのは、冷たい一言だった。それ以来、陽子は多くを語らず、学業に励み、教師としての人生を歩む。やがて定年退職を迎えるが、教師として毎日学校に通っていた半生を振り返りながら、ふとした瞬間、半世紀前のひらめきが胸の奥から蘇る。「やっぱり、あの絵は片倉から描かれたのではないか?」彼女は仲間を集め、「富士市に残る北斎の足跡を辿る会」を立ち上げ,資料調査、聞き取り、理解者を募るために役所を始め各所に足を運んで訴える。時に冷笑を浴びながらも、歩みを止めない日々が続いたが、そんなある日、山梨県の博物館で一冊の図録と出会い、研究者・西川広平准教授の記述によって、片倉説は学術的な裏付けを得ていく。一方、静岡大学お茶サークル「一煎」との出会いにより、木内さんの畑で栽培されていたお茶のDNA鑑定が行われ、明治以降にこの地にお茶がもたらされたという定説を打ち破り、江戸時代からこの地でお茶が栽培されていたことが証明された。それでもなお、なかなか認めようとしない市役所の重役に副市長が釘を刺す。「市民が一生懸命やっていることに水を刺すんじゃない!」その一言で状況が一気に動き出し、シティープロモーション課の中でも『駿州片倉茶園之不二』を描くために北斎が片倉に来たことを推す流れができる。そして『北斎シンポジウム』を富士市で開催することが決まり『駿州片倉茶園之不二』も片倉から描いたことが正式に認められるのであった。地域の誇りとなった少女のひらめきは、やがて世界へと広がっていく。
| 日時 | 🗓️日時:2026年4月24日(金)19:00 開演(18:30 開場) |
| 場所 | 📍会場:タリーズコーヒー富士市中央公園店(富士市蓼原町1822) |
| 料金 | 💰参加費:2,300円(本日のコーヒー “トール” 付き)50名程度 |
| お申し込み情報 | ■ 動読出演:あきひと 影山直子 |